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2010-12-19 (Sun)
これは以前に書いた記事の再録です。

Mがダーツバーを友人と二人でやっていたころは。彼の仕事は21:00で終わったし。

月曜日は休みだったので、実家に帰って来て暇だったオリはよく飲みに行った。

昔は国分町でいろいろと行く場所があったのだが、それらは全てなくなっており。当時はMの友達がやっていた、
春八という居酒屋にいくことが多かった。
ここのマスターであるショウちゃんは腕の良い寿司職人なのだけれど、魚系のメニューが多いので。
どうしてもガッチリ食べたい場合はもう一軒。ラーメンとかで〆るようになる。

その日も。「焼肉でも行くか?」とかMが言い出したのだった。
しかし時刻は既に午前3:00を過ぎており、大きな焼肉店はやっていないに決まっている。
「ま、細い路地を探せばどこかやってるお」

というわけで春八を出たのだけど。数歩歩いただけで、Mはある店を見つけた。それは春八を出た路地の斜め置くの向かいに位置しており。

提灯もなければ。ネオンもない。上にある店の看板は存在するかどうかも暗くて見えないのだった。
間口三間ほどの入り口は。壁はなくて安っぽいサッシ。サッシに店名やメニューは書いていない。
古くなったような蛍光灯は。誰もいない店内をぼんやりと照らしてはいるが。一見は準備中に見える。
コの字型の大きなカウンターは牛丼屋を思わせ。客も店員も不在である。

「やってねんじゃねの?」オリが言うと。

「こーゆーとこは、んまいんだよ」と言ってMはサッシを勢いよく開ける。

「すんませーん、まだいいっすかあ?」

なんかね。こゆとこはさ。パターンがあんだよ。

年齢不詳だけど。60は超えてるような。酒で声が焼けたばあさんが出てきて。共通項としては。

※こんな女に誰がした   というような匂いがして。

※金が全てじゃない、男は肝っ玉で勝負だ!   とか

※あんたこれからビッグになるよ!    とか

※涙の数だけシヤワセがあるの!   とか

総括すると。最終的にはネガティブなものを腹いっぱい貰って帰るようになるのである。

一応励ましている言葉のはずなのだけれど。店をでて数歩歩くと。

「どうせオレはよう・・・」と呟いてしまうようにできてるのである。


「はあい!まだ大丈夫ですよう」と出てきた女性は。

予想を裏切って。ごく普通の、というか。オリらと同じかやや上なのだけれど。同年代で主婦をやっているであろう女性よりは、なんつか華やいで、都会的な感じがした。

「ウチは豚モツなんだけれどいいですかあ?」と彼女は透き通る声でゆった。

気づけば広い壁に小さく一枚だけ「豚モツ焼き 600円」と書いてある。

「ああ、豚モツ好きですから」とかMが言っているが。オリは困った。当時は牛モツは好きだけど豚は苦手だったから。

「じゃあ、ビール二本とモツ二人前ください!ところでママさんはお名前はなんていうの?」つか。こーゆー店の女性はママさんなのか?女将とかじゃないの?とか思ったけど。Mは嬉しそうに言うのだよね。

個々についているコンロの上に鉄板が載せられて。モツがどばっと載せられるのだけど。

それは薄く切ったモツではなくて、ブロック状のゴロゴロとしたモツだった。

うわ、これはオリ。食えないかもしんね。

麗子と名乗ったおばさんは。Mの真正面にいたから、オリからは斜め前の位置だ。

顔立ちは端正とも言うべきで。ただ頬や目じりの皺は、やはりオリたちよりは5歳は上のような感じ。

今時は珍しい、緑か水色のアイラインを濃く塗っており、離れて見ればけっこう綺麗に見えるだろうか。

「麗子さん、若いですよね!お客さんに言い寄られるでしょう!」

「んまあ。お上手ね。誰にでも言ってるんでしょう?もう!」とか。

もう、なんかモードに入ってますけど。Mくん。

それを聞きながら。オリは、焦げるくらいに焼いたモツを食うのに必死だった。それは噛み切ることもできず、口いっぱいに頬張ると。柔らかいゴムを詰め込まれたようで。なんとかリバースすることを我慢していたのである。

ようやく、あと一切れになったところで。麗子さんの服装が気になった。Mのように正面から見れば、大きなエプロンをかけているから判らないのだけど。オリの角度から見れば。靴まで見える。

薄いピンクのパステルカラーのポロシャツに紺色のスカート。

スカートの横には大きなプリーツが入っていて、その部分は白い生地。しかも丈は膝上。

靴は、形からすればトップサーダーのモカシンデッキシューズだろうか。

紺色のハイソックスで。そのハイソックスにはさくらんぼのような白いポンポンがぶら下がっている。

オリは。

アサヒスーパードライを鼻から出してしまった。

このおばさん!

ハマトラだよ!



オリは麗子さんが過去からタイムスリップしてきたんじゃねえか?とも思ったが。そうなら。麗子さんはオバサンじゃないくて今でもお姉さんなわけで。

「おれは。いま駅前で店をやっているんですよ。しかも独身でねえ」

「あら、青年実業家なのね?アタシはこの土地と店しかないけど。もう嫌なんで売って、どこかお嫁にでもいきたいなあって!」

「麗子さんとだったら。オレ。ずっと暮らしていけると思うな」

「え?ほんとに?ほんとに?アタシでいいの?」

事態は思わぬ方向に進んでおり。

ようやくオリがモツを食い終わってほっとしていると。

ああ、あんたも居たのか、という顔をして、麗子さんは、「いっぱい食べてねー」とゆって。

また大量のモツをオリの鉄板にドバドバと載せたのだった。

やな女だなあとは思ったけど。雰囲気的にしかたなくオリはまたモツを焼くのであった。

「だから・・・・そして・・・・いいんじゃない?」

「だったら、オレは・・・・するから・・・なら大丈夫だろ?」

いつの間にかMと麗子さんは顔を極端に近づけて小声で話しており。会話が聞き取れないようになっていた。

「いつ迎えにきてくれるの?」

「うん。明日でもいいし、なんなら今日このまま・・・・でも」

「本当に、アタシと結婚してくれるの?」

「ああ、本気だ!キミと結婚する」

オリは、頬張っていた特大モツを思わず床に吐き出してしまった。

「あ、オマエ、まだいたのか」とMは邪魔そうな顔をして。

「ほれ、金やっから一人でタクシーで帰れや」とサイフから1000円札を出してよこした。

出口のサッシを開けて後ろを振り返ると。

カウンターを挟んで、超至近距離で二人は向かい合って話をしており。

それを照らす蛍光灯は。

ジジジジと音を出して、細かく点滅していた。

もうMとは会えないのだろうな、と思ったのだ。

数日後。オリは用事があって駅前に行ったのでダーツバーに寄った。

Mは普通に店に居た。

「オマエ!この間のホルモン屋のオバサンはどうしたんだよ?」

「え?なにそれ?」

「ゆってません!」じゃなくて、「行ってません!」というのだ。

あの日は、春八を出てすぐ帰っただろう?と。

んじゃあ、なにかい!アレはすべてオレの妄想かい!と思って。

会話を詳しくMに話して聞かせた。

「ああ、そういえば。そんな記憶もあるなあ」しばらく考えてMは言った。

「オマエ、いつ麗子さんを迎えに行くって言ったんだよ!」

「うううん、なんかなあ」と考え込んで。

「あ、木曜日って言った!」


「それ・・・今日じゃん!」

二人で国分町にタクシーで向かう。

春八の通りだから。と歩むと。

ない!のだ。

ま、壊すのは早いから急に更地になってることはあるだろけど。そのへんは風俗とか間口の小さいラーメン屋だけ。

「おかしいなあ」

「ショウちゃんに聞くか?」

電話したけど。

「ウチの向かいには焼肉、ホルモン系の店はないし、今あるこの光景はかわってないよ」

オリとMは周辺を探しに探した。

でも、本当にないのだ。店がどうこうではなく。あの時の建物が存在しない。

「やっぱ違うんじゃね?お前が酔った時の記憶を、オレが信じて自分の記憶になったんじゃねえかな」

「つか、オマイ、キミと結婚するってゆった記憶あんだろ?」

「うーん・・・」

「つか、アンタ何処でもゆってんのかよ!」

「失敬な!オレはもう女は二度といらないってことで暮らしてんだ!ナンビトにもそげなことは言わん!死して屍拾う者なし!」

というわけでナンつかオリの妄想として片付けられた事件なんだけど。

まあ、M君が。一切女性とはかかわらずに生きてゆく、とか言っていたのだけど。

彼が店で一人のときに。

「ちょすこ」という女が現れて。

いわゆる。

ちょしてしまったという事実は。

129人くらいが認めており。

それは。この事件の半月後だったのである。

うん。でも。それはまた。別な話。ははは。
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2010-11-22 (Mon)


前に書いた話なので。

昔から知ってる人は読まないでね。はは。


大学を卒業して、かろうじて就職はしたものの。

三流編集会社をクビになってオリは無職のまま、行きつけのバーに通っていた。

飲む金はM他の常連におごってもらって。

閉店までいてマスターに車で家まで送ってもらっていたのですね。


常連になって、カウンターで呑んでいると、けっこういろいろな人と仲良くなる。

女性グループなんか来た時も、マスターが橋渡ししてくれるから、ナンパ的なことはする必要がないのん。

もちろん、女性ばっかりじゃないから男とも友達になる。

「スカーレットって呼ばれてるの、あたし」とその男は言った。

「は?」

「だからあ、お店とかの世界では芸名みたいなものがあんのよ」

「つか、スカーレットさんは、オカマなの?」とけっこう酔っていたオリは遠慮なく聞いた。

「あはは、呼び捨てでいいわよ。あのねえ、水商売やってると自然にこういう口調になるのよ。女の子が安心するからね。そのへんはアナタにも覚えてもらわきゃね」

「え?どうしてオリが?」

「アナタ、無職なんでしょ?アタシ、もうすぐお店出すことになってるから手伝ってくれない?」

「ええ?オリ、飲み物作ったり運んだりはできねえもん」

「うふふ、他にもできることはあるのよ!」

「あのー、アンタ、本当にオカマじゃねえの?」

スカーレットは。小柄だけれど。半袖のTシャツから出ている腕は相当筋肉質であり。

やや長髪に隠れた顔は端正だけれど。引き締まって男らしい顔だった。

「そんなに疑うのなら。アタシと一緒にイイ所に行ってみない?アタシがノンケだって証拠・・・みせたげる!」

「は?」とオリはウイスキーを吹きだしそうになった。

「イイ所ってなに?」

「ほら床屋さんとか、マッサージやさんがさあ、実はエッチなお店ってことがあるでしょ?そういう中でも一番凄い裏のお店!もうね!すっごい綺麗なコがすっごいサービスしてくれんの!」

「い、いや、金ないし」

「おごってあげるわよ!」

「・・・・・・・・」

迷った。

当時は若かったし。独身だし。彼女もいないし。今のように水着グラビアを見ても顔をそむけるような症状はないしね。

スカーレットがトイレに立った時に。

「おまえ、あいつは油断できないからな」とマスターに言われた。

けれどオリはそのまま彼と店を出てしまったのである。

三越とタワービルの間にある雑居ビルに彼は入っていった。このあたりは風俗店が多いのだけれど。そのビルは飲食店の看板しかなかった。

「生そば」と書いてあるのれんをくぐって、引き戸を開けながらスカーレットはオリの方を振り向いて目で合図をした。

「食券買ってくださいね!」と声が聞こえた。

けっこう商売上の声ってのは大事なもんで。


「次は五反田、五反田、降り口は左です」

とかいうのも。子供店長が言ったとすれば誰も納得せずに、やっぱ鼻から抜けるような声じゃないとな、と思うでしょ?

朝市のマグロ売りだって、ソプラノでやったら皆引くはずなのだ。喉が潰れたあの声じゃないとね。

そんな魚河岸みたいな声だった。

店主はこんな人。

$らこブロ

おかしいと直感した。

絵は一応そのままを描いている。

かなりいかつい50代のオジサンで。髪は白髪交じりで短くて、調理用の白衣を着ている。

おかしいのは。口元だ、と思った。

うん、乾燥防止とかでリップクリームを塗るケースはあるよね?

けど、もろ紅いってか。ルージュな唇なんだお。

なんつか。自衛隊の定年間直の幹部を連れて来て、「たった今口紅だけ塗りましたー!」みたいな。

そんな感じなんだけど。ま、色の濃いリップクリーム使ってる人もいるでしょ?

でもさあ、やっぱ自分の中で説明つかないものもあんのね。

どこか違うって感じがすんの。

板前らしい白衣の胸にある。

イチゴのブローチは変ぢゃね?とか思うでしょ?そんなん見た事ないでしょ?



「天麩羅そばふたつと。あ、あと、らこちゃんにはビールね」とスカーレットが言った。


なんだか店主はピキっとスイッチが入ったように表情を変えるのだよ。


「あら、こちらさんビールうう? 本当にビールなのかしらあ?」

と。店主は急に音階を上げた声で言った。

「うん、そうなの、けっこう美形でしょ?」とスカーレットが笑う。

「そうねえ、それじゃあ、いってみるわね」と店主のオヤジが言った。


やばくね?やばくね?とオリは思った、つか誰だって思うよね。

オリはビールを飲みながら大体の予想はついたのよ。

ま、ゲイつかオカマつか区別は知らないけど。そういう人が来て。店が用意した男を買うのだろうなあ、と。

「じるー!じるー!」

店主の男がなんか大声でゆってんの。

ま、オリは買う立場ではないからどうでもいいか、と。オリ関係ないもんという感じで飲んでた。

奥から白衣を着た、長身の男が現れた。




オリは思わず咥えていたタバコを落としてしまった。

東南アジア系にはオカマが居るってのは知っていたけれども。

雑誌で見たそういう人は大概、細面の顔で、本当に綺麗だった。

「ジルですうう!よろしくう!」

と言う男は。




$らこブロだか

なんだかオリを見るとひどく喜んでいる様子です。

この男は。

顔の形状が。細面ではなく。

完全にカメムシのかたちなのです。

それで。綺麗に化粧しているわけでもなく。

数秒で塗りましたって感じで緑色のアイラインをはみ出して塗っており。

鼻の穴に繫がるような真っ赤な口紅を塗っているのです。

ジルは。オリの隣にすわって嬉しそうに飲みだしました。

まあ、これはゲイバーとかの一種のサービスなのだろうと思って。進めらたウイスキーをじゃんじゃん飲んでいたのですが。

「ハウマッチ?」とジルがゆってきました。

「え?」

血の気が引きますた。

だって、同時のオリの股間をジーンズの上から覆うように彼が握っていたからです。

ようやくオリは、ここは男性を買う場所ではなくて。

男性を売る場所なのだと理解したのです。

どうしようかと。あわてて横を見たときには。

オリを連れてきたスカーレットは居ませんでした。

ややとまどっていると。

顔に吐息を感じました。







$らこブロ


ジルの唇が自分の唇を塞いでいました。すぐに攻防が始まって。つか舌を入れてきたので。防ごうとしたのだけれど。結果的には舌を絡め合う状況になるわけで。

こういうときは力ずくで相手を引き離すべきなんだろうけど。不思議だけれど力が抜けてしまうのです。


ジルは。ほんの少し唇をはなすと。

「ハウマッチ?」と囁くのです。


これははっきりと言わねばなりませんね。

男の貞操は金では売らないのだ!と。









$らこブロ


まちがった、と思いました。

だって。


$らこブロ


と、ジルが喜んだからです。

ああ。そか。

これじゃあ。

フリーつうか。

「タダでいいよ!」って意味だよなあと。

逃げますた。

けっこう酔っていたけど。

急な階段をなんとか降りて。

路地に出たときにやや安心したのですが。

「らこ~!らこ~」となんか悲痛な叫びをあげて。

ジルが追いかけてくるのが見えて。

もう呼吸困難で走ったのです。

まあ、もういいかと思って。

一応後ろを見たらば。

鬼の様な形相で。

短距離走的なスピードで走ってくるジルが見えたわけで。

もう。

逃げる事はできないのだ、と震えたのです。



気づいたときは。左の肩が妙に痛かったのです。

見ると白いシャツには広範囲で血が滲んでおり。

カッターで切られたような浅い傷があるのです。

これは警察に行ったほうがいいのかと思いましたが。

右手で握りしめていた、バールのようなもの。

先端はなんだかか濡れており、けっこう毛髪ののようなものが不着していたのです。

それを音をしないようにアスファルトに置いて。

歩きながらジーンズのポケットを探ると、折れ曲がってしわしわのセブンスターが出てきた。

かろうじて折れていないタバコを咥えて。

よくも持っていたな、と思うライターで火をつける。

思わず、咳き込んで。

笑ってしまった。

タバコの香りではなく。

全面的に。

ジルの口紅の匂いだったから。

カラスが舞う朝焼けの飲み屋街で。

オリは咳き込みながら、ほんのすこしだけ愉快だったかもしれない。

人生っていうものは。

そんなに真面目にやんなくてもいいんじゃないか?

そんな気がしたからです。


※一応前回と違って。

ほぼリアルバージョンの記述としております。まオリの怪我も転んだだけだろうし。バールの毛も猫かもしれないしね。ははは。後で聞いたら。奴はオリを7000円で売ったらしいです。
安すぎるんじゃね?とか思ったり・・・・しません。はは。
| 以前に書いた話です | COM(14) | | TB(0) | |
2010-11-14 (Sun)


らこです。

以前に発作的に消してしまったブログの中には。自分でも惜しいものがありました。

自分のなかで完結していないからですね。

一応今、必ず書こうと思っているものには。

「秋田杉の女」と「もーはの秘密」があるわけです。

前者は、当時やっていた絵日記風の絵がパソコンに残っているので近いウチにやろうかと。でも絵をアップするのに時間がかかるから、すぐは無理ですね。

今夜は「もーは」の一部。多分全てを語りつくせないからね。新しい情報もあるしさ。

以前読んだ人は我慢していただきたい。最近は新しい読者さんも増えているので。




オリは仙台であるお店に勤めたのだれど。福島県にある本社に来てくれとゆわれたのね。

ま、昇進ではあるのだけど。当初はいやなので通いますと言って新幹線で通っていた。

月間に十万円かかるのだが、会社に出してもらっていたの。

だから、この県の常識ってのは一年近く通ってもわからなかったのかもしれない。

ある日。もう時間が無いので地元に泊まる事になって。

その地区の数店を束ねるマネージャーと飲みにいったのです。

そこから福島生活が始まったのだのだよね。

手島という年上の男でした。

彼は非常に口数も多いけれど気持ちのよい男であって。

オリは機嫌よく呑んでいたのだけれど。

どうも彼の口癖が気になったのだったのです。

愚痴めいた話をするたびに。終りに何かゆーのです。

例えば。

「ああ、話がわからない人って本当にいますよねえ、もういやんなちゃう!もーは」

とゆー。

ん?とフツーは思うと思う。はは重複か。

ええと。実際には「もーは!」と発音をはっきりと相手に表現するわけぢゃないのね。

少しだけ。俯いて。なんつか言っていることを見えないようにして。

やや、吐き捨てる感じでゆーの。

マネージャーはかなり酔ってきて。

もうさ、連発するわけね。「もーは」を。

それは何だかややバカにされているようで。ムッとしたのです。

「だから課長も、毅然として対処するべきなんすよ・・もーは」とゆー感じなのです。

その「もーは」には。

嫌悪というか軽蔑というか。よくないものが含まれている感じがするわけですね。

だから。それとなく聞きました。

「あのさ、さっきからキミ、言葉の後に”もーは”ってゆってるけど、どういう意味?」

「は?」

「だからさー。さっきから”もーは”ってゆってたじゃない?どういう意味なの?」

「ゆってません!」

とゆーのですよ。

何度もゆってたくせにね。

「いやいや、”毅然として対処するべきなんすよ・・もーは”ってさっきゆったばかりでしょ?」

「はあ?ゆってません!」

なんか、顔色が変わって全体的に引き攣っているので。

「ははは。オリ、間違ったかもしれないなあ」とゆいました。

それから数ヶ月して。

彼の上司であるエリアマネージャーと飲む機会があって。

彼は、各県のマネージャーを束ねる人ですね。

教導さんという、大手の外食にいた方ですが。地元に居たいということでウチにきたのです。

彼も地元の人ですが、オリより年上だけれども。マネージャーを統括してオリに協力してくれる本当にいい人でした。

「どうすか?マネージャー?みんなけっこういいですよね?」

確かに文句はなっかたのですが。単なる興味で。

手島君の話をしたのでした。

ま、もーはって何?って知りたかったから。

なんだか。彼の表情が硬くなったようなきがしました。

「それは。気のせいじゃないでしょうか。地域的にもそんな事例は出ていませんし、記録にもありませんよ」

「え?んじゃあの人は勝手に変になったわけであって、会社的にはそれでいいのかな?」

「いろいろあるかもしれませんが、私たちは今、そんなことが考えなくて良いのです・・・・もーは」

「え?あんたさ!いま、もーはってゆったよねえ?確かにゆったよねえ?オリ聞いたもん!」

「ゆってません!」

「いや!あんた今さっき確かに”もーは”って言ったぢゃないの!」

「ゆってません!」

ゆったならさ。

ゆったってゆえばいいぢゃん?

それを「ゆってません!」といふ。

これって不誠実でしょ?

この時点でどうしようもない

これは。福島県人の呪いなのかとも思いました。

誰に聞いても。

「もーは?何?」と一般的な対応は

一瞬沈黙が後で。

「しらねな」とゆわれるのです。

やや、太平洋側の福島県にゆくと。

理由はワカリマセンが。

けっこう深刻なようで。

「あー”もーは”ってわかります?」とゆーと。

その場にいる全員が無言になって下を向くという噂も聞きました。。

まだまだ話は続きますが。


最新情報として。


昨日。福島県の。桑折町出身の女性とダーツバーであったのですが。

この、「もーは」に話をしたところ。

かなり馬鹿にして。

「もーは、なんて奴はいないよう、くだらない!もーは」

とゆい。

「オマエ!今、もーはってゆっただろう!」と問うと。


おそろしく憎しみの表情を見せて。



「ゆってません!」


これは。

なんかあるよね。





| 以前に書いた話です | COM(12) | | TB(0) | |
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