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2011-11-11 (Fri)


そのグラタンが好きな男にはなんか違和感を感じていたけれど。

働ける、曜日や時間を聞いてみた。

「いつだって。いくらだって。大丈夫なのです」という。

やっぱり、どっかへんだ。

「なんです」と人は言うけれど。

文字を書く場合を除いて、実際に「なのです」とは発音しないおね?

でも採用した。

人がどうしても足りなかったからだ。

仕事の覚えは早かった。簡単な接客とパソコン使用だけど。

いつもセガのドリキャスでネットゲームもしているせいか、パソコンも早く覚えたなあ。

それまで。

オリはオリ以外に。12時間立ったまま食事もしないで働ける人は見た事がなかった。

けれどグラ男(こう呼びます)は自分から休憩も食事も不要だというのだ。

いくら聞いても。食事は必要ないし、休憩だってなくとも、ちゃんと仕事できる、と言う。

確かにオリも一切食事なしで深夜まで働いていたから不可能ではないのだ。


しばらくして。彼は社員希望で入ったのだが。無論、社員は会社の負担になるから。三ヶ月を過ぎてもバイトあつかいだった。

彼は9:00から21:00まで一人で店に入って。

オリは21:00から翌2:00まで。

グラ男は。オリと交代する際に、へへ!という感じの薄笑いをするのだ。

「なんで笑うのだ?」と聞いても。

「いえ、これからゲームするから楽しみなんすよ」

オリは経験上。これはなんかやってるな、っと思って。

いろいろ調べたけど異常はなく。

だけれども。

情けないといわれるような盲点があったのだ。

つづく。

※この記事で続きを書きます。新たに3は書きません。しずかにしずかに物語りはすすむの。













ある日。グラ男が休みのときにオリが店に入った。

暇で。午後三時までの客はたった一人。

一応、定期的にレジチェックをすることになっており。ま、オリだけだし、客も一人だしね。あと思ったけど。決まりだからやった。

1000円足りないのだ。オリ間違ったか?

いや、客が5000円出してきて。折は、10枚束になっている千円をばらして。

4000円釣りをやった。これって間違えるはずねえよね?


だって、朝オープン前に一度確認してOKだったのだ。

考えた。ありえねえから考えた。

千円札は40枚まではレジの千円の場所にいれてある。

それ以上の千円札は。9枚に一枚を巻いた状態で。一束10枚と計算されて輪ゴムで止めてある。

つまり、万札が多くなければ、この束はそのまま手付かずなのだおね。

今回は千円がなかったので。最初の五千円札を出した客には、この束をばらして釣りをやったわけだ。

ま、とりあえず。と残っていた5束の千円札を数えたら。

すべての束が9枚だった。

まずかった。当然だけど。輪ゴムで縛られた束も。レジをチェックするなら毎回ばらしてカウントするのが当然だ。

むろん、オリとグラ男しかレジを触ってないので。奴の仕業にちがいないのだけれど。

そういや、グラ男は、けっこう遠いB店でも働かせたなと思い。

B店に電話して。千円札の束を改めて数えて折り返し電話しろ。

「全部、9枚づつなんすけど」

ここから、けっこう長い闘いが始まるわけで。



これで、当人を尋問するとか、警察に届けるといった選択肢はなかった。

二入しかいないから。オレは社員だからこいつが犯人てのは通用しないからね。

もっと、確かな事実が☆訳で。

かといって、ほおっておけないから。

別な情報をあつめて。

あれ?これ?おかしくね?というケンがあり。

あのさ。レンタルビデオって遅れると延滞金がかかるおね?

ま、くわしくはいわないけど。7日間で100円だけど一日遅れると300えんだし。

それはまたべつのはなしだな。

でもその時は、22000円と18000円の延滞をしていた会員が。

「え?たしかに遅れてましたけど、その場で全部払いましたよ!」

25日遅れるってひとも珍しくはない。

「すんませんーん。おくれちゃって!」と感じが良く。払えないというひとはいなかったの。

数万円平気で払うのだ。

そんなひとが当時二人いたのだが。

もう。数万円の延滞なのに借りに来て。当時はそんな厚顔なやつはいないわけで、

ええと。支払えばレジの記録に残ってお金も合う。払わなければレジが合わないから、「払わない奴がいた」と報告、レジ計算と、パソコンの返却履歴が変わらなければ。金も本体も返却してないってなことですね。


んと、この二人はスゲーいい人だけど。ずっとそうだったけど。
トラブルを嫌がっている。ま、フツーそうだけど。
わかってしまう。
裏の世界の人だから。警察とかいやなんだなと。
情報提供しますよ!ってことは。
本当に協力はしてくれんだろうけど。
勝手に警察やって。とばっちり貰ったら。ただじゃすまねえよ。ということなの。

どこで知ったの?とゆわれてもしらない。
そこそこの地位になれば。なんとなくわかる。
反応できなければ。
本人が墜ちる。

としか言いようがないなあ。
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| らっこりす探偵 | COM(6) | | TB(0) | |
2011-11-10 (Thu)


こんにちは。らっこりすです。ええ。普通は、らこ、といってますが。本名は、らっこりす、なのです。


面接試験って。誰もが苦手だろうけど。けっこう重要だ。

志望動機とか、今後やりたいこと!とか聞くけど。内容は期待してないの。

意地悪な質問も。どう対処できるか見るだけ。要は、話すればデキルかどうかわかるてなもんだな。

オリは1000人は面接したけど。失敗もあったお。

「今、なにが、好きですか?」言い方は悪いけど、ま、ハマッテル?ものを聞いた。

「グラタン」

「え?」

「グラタン」

「あ、グラタンを作るのが趣味ですか?」

「ちがう。グラタンは昔から好き」

・・・・・

| らっこりす探偵 | COM(8) | | TB(0) | |
2010-11-24 (Wed)


音も無い晩秋の夕暮れ。

細く長い、冷たい雨が降っています。

僕のこころにも。



あ、これ?前にゆったけ?ゆったっけ?

はは、すまんすまん。年取ると同じことばっか言っちゃうもうんでなあ。

あ、であれだろ?うんとタイムカードの話!そうそう。忘れてないよ!うん。

んじゃ、ちょっと続きの頭出しすっからよ。



オレは何から手をつけるべきだろうと考えた。

まずは時系列をはっきりさせることだろうと。


まず、メコミは今日は7;00出勤の早番だったが、昨日は深夜0:00過ぎまでの遅番だった。

寝る時間が少ないけれど、本人の希望だった。なるべく多く働きたいというのだ。

そんな訳で、昨夜店を閉めた時間にはタイムレコーダーも正常でタイムカードもあったことになる。

オレが最後に電気を消して鍵を閉めたので、それは確認していたからだね。

オレは電話を入れた。契約しているセキュリティ会社だ。

「ゆうべ0:00過ぎに鍵を閉めたあとで、鍵を開けて入った記録はありますか?」

「ええと。0:23施錠、002番のカードキーにて。その後、6:22の開錠、003のカードキーです」

全ての鍵の開け閉めはセキュリティ会社で把握してある。つまり昨夜オレのカードキーでセキュリティが開始されて、003番のカードキーを預けられているメコミによって解除されたということで、その間は部外者はおろか、他にキーを持っていた者も店に入ってないということだ。

次にオレは隣の大家である不動産会社へ行った。ここの女子事務員はかなり早朝に出社しているのだ。

「ええ。私が出社した時は、あの赤い車はもうありました。私が事務所の鍵を開けている時に、後ろからスターレットが来て、隣に駐車したんです」

この女子事務員は6:40分ころに出社する。そして、この建物の従業員は全員がこの不動産会社の前を通過して、すぐ右手の従業員駐車場に車を停めることになっている。
赤い車とはメコミの車であり、スターレットはコウジの車である。
つまり、二人とも話の通りの時間に遅刻もせずに店に来たということである。

ということは、タイムカードが消えたのは。6:22~10:35の間に特定される。

いや、それはメコミがタイムカードを押した6:35から、メコミがカードがないことに気づいたという、コウジが二回目にタイムカードを押した7:11じゃないの?と思う人もいるだろう。

けれど、この時点では二人がタイムカード消失事件に関っている可能性もあるわけで。
そういう容疑者の申告を真実だと判断して論理を進めていくと間違った結果になるのです。

タイムカードはゴミ箱の中から、外の側溝までも探したがなかった。

タイムカードの消失と、タイムレコーダーの狂いは何を意味するのか。

タイムレコーダーは新型で時計の針はあるがデジタルで、仮に停電があっても時刻を記憶しており、再度電源が入れば、元の時間に戻る仕組みになっている。
停電ではカードが入らなので、コウジのタイムカードの記録によれば、その時は少なくとも通電していたことになる。

ううんそか、と、らっこりす探偵は思った。

停電しても狂わないならば。

誰かが何かをしなければタイムレコーダーは壊れるわけはないし。

科学的に考えて、タイムカードは消えたりはしない。

つまり。誰かが何かをしたのだ。

これが事実ではある、と。


タイムレコーダーのメーカーに電話をした。購入して設置してもらっただけで、詳しい仕組みは知らなかったからだ。

10分後。オレはジョン・ドウがタイムレコーダーに何をしようとしたか、ほぼ理解した。

それまでのアナログ式タイムレコーダーは鍵がなければ蓋が開かず、時刻や設定が変えられないようになっていたが、何故か最新式の物は、鍵がなくとも開けられるのだった。

タイムカードが無くなっているのは事実なので。6:35からオレが来るまでに控え室に入った人間を特定しなければいけない。

可能性としては、深夜に鍵を開けて納品にくる業者。

けれども日によってはお昼に来る事もあり、この日はまだ納品がなかったので確認したら午後になるという。

あとは部外者。

店に関係ない者が、控え室に侵入して、手提げ金庫には目もくれず、メコミのタイムカードを盗んでいくということはあるのだろうか。

本来は、ここは探偵小説だと、こんなことは不可能だということで。部外者は入る事ができなかった物理的な設定とかがされているけど。現実はそうはいかない。

だからここは目をつぶる。「あるわけないもん」と。

ただ、開店時間の八時前はシャッターを開けないし、外と中の掃除でひとりづつ居る。

オープンから11時まででも、材料の仕込みで二人とも厨房内にいたはずだ。それは仕込み済みの食材の量でもわかる。

厨房は、直立してよけてあげないとすれ違えない。控え室はこの厨房を通らないと入れない。

猫が来たってわかるはずだ。

もし、部外者だったとしても。それはメコミかコウジに許されて入った部外者だということになる。

つまりは二人のうちどちらか、または両方。この事件に加担しているということになる。

だったら部外者はとりあえず置いておき、そのどちらかか両方を攻めればいいのである。


さて、ここで現実のお話なので前に言ったように推理小説のようにはいかないってことを言っておく。

本来は探偵が得た情報や証拠はすべて読者に提示されなければいけなく。

地文、つまり神の視点で書かれたものは、事実でなければいけない。

つまり故意に読者を誤魔化すようなアンフェアな書き方はしていけないのねん。

でもオレは、書いたらすぐ話がわかっちゃうのでアンフェアにしてますう。


タイムレコーダーを操作したということは。設定・・・単純に考えて日付や時間を変えたかったのだろうと思われるよね。前述したように停電があっても元に戻るし。メーカーの話では開けて何かを触らない限り狂うことはない、とのことだった。

前記事の。「月に四回遅刻したら一日分給料カット」を覚えているだろうか。

それじゃね?とか思うでしょ?遅刻したの誤魔化すたねじゃね?とか。

前述したように、警備会社の記録と不動産屋の事務員の証言で二人とも、出勤時刻よりかなり早めに来ていたことが証明されている。


どっちがやったのか?

コウジは年上だけれども。バイトに入って6日目であり。まだ右も左もわからない。研修とサポートでメコミにつけているのだ。

けれど新人でもよくないことをする可能性はあるわけで。

すると、コウジの場合は。タイムレコーダーを操作する意味もないのに。それをやって、尚且つ、メコミのタイムカードを盗んだことになる。

ありえないよね?

考えられるとすれば。彼はメコミのタイムカードが欲しくて欲しくて仕方が無い、といった性癖だったとしか考えれない。他に使い道はないからね。

ありえね。けど本当はこの可能性を論理的に否定しておくべきなのだ。さっき言ったように。

でもできません。

可能性がない、ということは証明できねのです。ないものを証明するのは悪魔の証明といわれていて事実上不可能だからですね。

なので、こーゆーばーいは、本格推理小説では、ごく自然に「コウジ」が犯人でない要素を事前に表現されているのですが。現実ではそうもいかず。無視するしかないのですた。

そうなると、もう犯人はメコミしかいないのだす。

けど。メコミだって遅刻はこれまでも一回もしていません。その日もセキュリティカードで定時のかなり前に来ていることも確認できています。

タイムレコーダを操作する理由がないし。ましてや自分のタイムカードを盗む理由もわからない。

いきづまって。オレは店に出てコーヒーを飲んでから。外の駐車場でタバコを吸った。

ああ、思い出したよ。そうだったなあ。


わかった。




常日頃、何気なくやっているその行為がなければ。ずっとわからないままで。そいつは影で笑っていたに違いない。

オレは、当時数店舗を管理していたのだけれど。

店に入るたびに。全員のタイムカードを見て。全員の出勤退勤時間を見ていた。
分単位までは覚えていないけれども。誰が何日に何分前に出社したかは暗記していた。
これは、たまに。真面目だけれど遅刻がやや多く。既に三回しているような子には。
「間に合わないようだったら携帯に電話しろ」というためもあった。
前日の許可を得た時間変更は遅刻にはならないので。そういった場合は、オレが店に電話して、「今日は○○は30分遅れて出ると許可してるから」と言えばいいのだ。
二回も三回もはできないけれど。よく働いてくれる子はそれなりに優遇してあげるべきだと思ったからね。

メコミは確か、この数日前の前日にタイムカードを押し忘れていた。

実は押し忘れも給与支払いの対象にならないと契約時に言い聞かせていた。
つまり忘れたことに気づいて押した時間からしか時給を計算しませんよ、ということだ。
これは、遅刻した時にそれを隠すために、わざと押さない人間がいるからという理由と。

以前にいつも押さないで空白の欄の上にペン書きの時刻が並んでいる場合に。税務署の監査が入った時に架空労働であると責められたことから、厳しく言われていたのだ。

んじゃあ、7:00から6:00まで働いたのに。朝の出勤時に押し忘れたら一日タダ働きかよ?と言われたら。そらあ払うけれども。ま、初めから「払うから気にしないでね」とは言えないってこと。

それで。もうターゲットときまったメコミを呼んだ。

「あ、なんすか?タイムカードありましたか?」とか言うのだ。

「ねーよ。だってオマエが持っていったんだからな」

メコミ。やや黙ってから。キッとした目つきで。

「何言ってんすか!自分で自分のタイムカード盗むわけないじゃないですか!だってタイムカードなければいままでのお給料も計算してもらえないですよね?そんなことじぶんでするわけがないでしょう!」

やや大きな声で。メコミは言います。

そうなのです。ここが問題ですた。これを聞かれるにきまってんのです。

メコミが自分のタイムカードを隠して自ら「無くなった、こまった」といわなければいけない意味を説明できなければいけなかったのです。(ああ、ですますと、語尾がむちゃくちゃだけど勘弁して)

「確かにな。普通はそんなことする奴はいねえと思う。でもな。ひとつだけ。そうしなきゃいけねえ理由があんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


「それは。そのタイムカードに。他人には絶対に見られてはいけないことが書いてある時だ」


メコミは口を半開きにしたまま声を出さない。

「このタイムレコーダーを不正に変更しようとした証拠が。オマエのタイムカードに印字されてるんだろ?」

オレはタイムレコーダーをシャープペンでコンコン叩いて言った。

メコミは黙っている。

「じゃあ、最初からオマエのやったことを言ってやろう。間違ってるところがあればいってくれ」

もうオレはすっかりエラリークイーン風になって椅子に座りなおした。

「ます、オマエは今日、6:22に店に来て、タイムカードを押した。その時に数日前の朝に押し忘れた空白が気になったのだろう。さっき思い出したけれど、副店長に”推し忘れはどうなるんですか?”と聞いて。一切計算されないと聞かされて不満な顔をしたそうだな。そして昨夜だ。オレがみんなからタイムレコーダーが時報より進んでいると苦情を受けて。携帯で時報を聞きながらレコーダーの時刻を直している時に。オマエはタイムレコーダーが両脇のボタンを押せば鍵がなくとも開くのを見ていたはずだ」

コウジがいつのまにか控え室に入ってきて話を聞いていた。

「コウジ、聞いててもいいけど、オレにアイスコーヒー持って来てくれ」

500円玉を投げてからネコミに再び目を向ける。

「だからオマエは、押し忘れの空白の欄に。その日の日付の時間を打刻しようとした。つまりタイムレコーダーの日付と時刻を戻そうとしたんだ。ところがな。これけっこう設定が難しいんだよ。そもそもこれって。給料の締め日が三種類あるってしらなかっただろ?10日締めと20締めと末締めだ。それでなあ、それぞれの締め日によって使うタイムカードが違うんだよ。知ってた?」

ネコミはわずかに唇を震わせて拳を握り締めている。

「これさあ、蓋をあけるとデフォルト設定の末締めに戻っちゃうんだよね。で、ウチは20日締めじゃない?オマエはそれわからないで日付と時刻だけ戻してタイムカード打ったでしょ?つーことは。相当ずれた位置に時刻が印字されたよなあ?ここからはオレの想像だけど。締め日設定って機械には詳しく書いてないから。いろいろ弄った結果。オマエのタイムカードはあちこち印字されて、あきらかにおかしいものになったんじゃね?けどもう時間がなくなったんだろ?早めに来たけど手間取って。もうコウジが来るころだからな。だからかろうじて日付と時間は直した。でも締め日設定は直せなかったんだよな。だからコウジは時間は正しいけど。ずれた欄に印字されたんだ」

なんだかメコミは顔が紅潮しているようだ。

「コウジからタイムレコーダーが変だったと聞いて焦ったお前は後でもう一度押せばいいと言って、ケーキを切る振りをして控え室に行ってタイムレコーダを再度直そうとしただろう?でもなあ、多分、締め日の設定はダイヤルが数通りだからわかったと思うけどね。締め日を三回かえると時刻と日付が全部00000って初期設定になっちゃうの知らなかったろ?オレだってさっきメーカーに聞いて知ったもん。それでさ。その時に本社の事務員からランチの予約の電話入ったろ?うん、さっき電話で確認したからさあ。コウジじゃわからないからメコミさんに細かくメニューの注文したって言ってたよ。オマエが電話してる間に。まだ時刻を戻しきれていないレコーダーでコウジがカード打っちゃったんだろ?」

「おい、コウジ、どうなの?」

「あ、あはい。メコミさんが電話中に。もう直ったと思ってタイムカード押しました」

「そこでオマエは行き詰った。時間はあるけれど。コウジを騙してタイムレコーダーを操作することは可能だけれど。オマエのもコウジのもタイムカードは既に別な場所に印字されて使えない。まっさらなカードに全開の締め日からの5日分を偽造しようにも新しいタイムカードはない。二人ともタイムカードがなくなったというのはあまりにおかしいから。故障と言い張れるコウジのタイムカードだけ残して、お前のタイムカードは廃棄した。無くなった理由は思いつかないだろ?でもそこがネックだよ」

オレは禁煙だけどタバコを吸った。

「いいかい?タイムカードを盗む奴もいないし、タイムカードが消えることもありえない。なら答えは自分が取ったってことだ。残念だったな。無くしたってのが夕方だったらランチのパートさんも来るから容疑者が増えて迷宮入りだったけど。ま、それが嫌で急いだんだけどな」

メコミは叫んだ。

それは、ボディスナッチャー(リメイク版 1993)でメグティリーがガブリエルアンウォーを指差して叫ぶのと同様な魂を削るような声だった。(知らない人ごめんなさい)

らっこりす探偵は中腰になって目を丸くした。


「ふざけんな!つーの!アタシはなにもやってないのに!てきとーなこと言うな!このオヤジ!」

らっこりす探偵は29のダメージを受けた。HP190。

らっこりす探偵は防御している。

「誰がなんていってもアタシはやってない!つーの!証拠あんの?証拠!」

らっこりす探偵は18のダメージを受けた。HP172。

らっこりす探偵の攻撃。

「あのね、キミさあ、さっきから言ってるように、もうキミしかいないってのが理屈でわかるだろ?弁解しようがないんだよ」

「ぜんぜんわかりません!」

想定外でした。これまでは。言い逃れできない事実を突きつけると。ほとんどが。「オレがやりました」と認めたので。理屈を抜きにして「しらねー」と言われれば。証拠があるわけでもなく。

らっこりす探偵の攻撃。

「いい加減に認めなさいよアンタ!言い逃れはできなだろう」

「け!ふざけんな!オッサンのくせに手足だけ細くて気持ち悪いんだよ、人形オヤジ!」

「え?今なんつった?」

「だから気持ち悪いんだよ!マリオネットオヤジ!」

痛恨の一撃。

らっこりす探偵は心なしか涙ぐんでいる。

らっこりす探偵は171のダメージを受けた。HP1

らっこりす探偵、べホイミ。

MPがありません。

はは、ドラクエはやめましょうね。ここでいうHPはヒットポイントではなく。

ヒューレットパッカードです。って関係ないけどー。

オレは逆切れで逆襲を受けた事がなかった。

しかも女性が泣きながら怒鳴って抗議してくるってのは初めてで。

正直びびったす。

かろうじて。

「あのねえ、あなたも例えば、タイムレコーダーが操作してあってさ、5時間働いたのに3時間分になるような設定だったら怒るでしょ?本当はさ。お互い目で見て働いてるのはわかるから。こんなもの不要なんだけど。お互いの契約の中での唯一の形に見える決め事なんだよ。だからこの部分は会社も働く人も不正なことをしては駄目なんだ。雇用と労働の信頼関係がなくなるんだよ。そして今はもう会社はあなたを信頼できない。どんな仕事もまかせられないんだ。だから給料は払うから。今、帰りのタイムカード押して帰ってくれ」

諭すように言った。

メコミは泣きはらした顔で新しいタイムカードを押し、私物を持って黙って出て行った。

10日後。

やや柄の悪い男数人と、メコミが店にやってきた。

困った。

またメコミが泣いて騒いだり。男達が騒ぐような気がしたからだ。

メコミは。オレを見ると。するすると近寄ってきて。

「どうっもう!いろいろご迷惑おかけしましたぁ~!」

と、満面の笑みで言った。

それは皮肉とかではなくて、なんだか本当にオレに会えて嬉しそうに見えたのだ。

「らっこさん、月に三回は休まないと倒れちゃいますよ!そしたら店のみんなが大変なんだからあ!」

とか言って、うふふ、と笑うのである。

やっぱりオレは負けたのだろうなあと思ったのだ。

オレは女性を使うのは無理だなあとつくづく思った。

うん。痛手も大きかったよね。

今でも。今でも。


ふと。

「マリオネットオヤジ」という声が聞こえるような気がして。

布団に潜って叫ぶオレがいるわけです。

実はこう呼ばれたことは誰にも秘密にしており。

今日初めて公開したので。

間違っても。

アタシを。

マリオネットオヤジとは。

ゆわないでください。



なお。今回になって「本社から電話があっただろう」とか、「タイムカードに押し忘れがあったのを覚えていた」とか新たな事実が書かれているのですが。

これが、いわゆるアンフェアってやつでして。プロじゃない人はこういうのをやんないといけないのです。


この、らっこりす探偵シリーズは。まだまだネタ(本当のこと)があるのですが。ヤバイ話もあって。また小説じゃないから。どんどん嫌な話になっていくのですけど。
ご要望があれば。また書きまするう。

| らっこりす探偵 | COM(16) | | TB(0) | |
2010-11-23 (Tue)



今は探偵小説とか推理小説とはいわないけれど。

ミステリーというくくりではあまりに広すぎるので敢えて使おうと思う。

オレはイワユル、本格派という推理小説を好んで読んでいた。

始まりは子供の頃のホームズだけど。後に全然本格じゃなねえや、と思って。

エラリー・クイーンを沢山読んだ。

その後、島田荘司とか、綾辻ゆきとも読んだけど。

次第にくだらなく思えてきた。

こういうのは。最後のトリックだけを考えて。あとは逆方向で適当な人物に適当なセリフを言わせてツジツマを合わせてプロローグまでもっていくかんじだから。

つまり読み物としての面白さがないのだ。ま、御手洗潔シリーズは初期の頃はキャラが面白くてよかったけど。

基本的にパズル問題のようなものなら。問題と答えだけ書いてあればいいわけであって。

長々と数百ページにわたる、どうでもいい会話なんて読むに値しないと思ってしまう。

これは。実際の犯罪・・・無論、殺人や傷害ではないけれど。

実際の事件と犯人を見て、聞いて、体験すると、もう嘘っぱちでしかないように思えたのだ。

探偵モノってのは。昔は科学が遅れていたから当然だけど。科学的に確かな証拠があっては駄目じゃない?

だって、被害者の体から発見されたDNAが容疑者と一致すれば、もう終わるから。

警察だけで探偵いらないもんね。

だから探偵は状況証拠のみで勝負するわけだおね。

論理的に。どう考えてもこの人しか犯人がいない、という状況でそれを関係者全員の前で発表する。


名探偵コナンもそうだよね。

犯人はあなただ!と。

何故か大人しく待っている関係者の中から一人を指差して。犯行の状況とか、トリックを延々説明して。その間は再現フィルムのような映像になるんだよね。

一通り説明が終わると。犯人と名指しされた人は。しばし下を向いてから。

泣いたり、笑ったりする。

そして、自分が何ゆえにそういった犯罪を犯してしまったかを。長々とみんなに説明するんだよね。

ゆいません。

全員がそんなにペラペラしゃべりません。

誰が見ても「オマエしかいないだろ!」という状況でも。

「やってません」と言う。

その場合は、物的証拠が必要になるのよね。それがあるからこそ、否認している容疑者を有罪にできるわけでしょ?



会社とか学校とか。人が多く集まる場所では。犯罪が起こる。
傷害や殺人は滅多にないけどね。窃盗問題は子供のころから経験したことがあるのではないかな?

オレは万引きをした経験がないとは言わないが。
さすがに友人のサイフから金を取った事はない。

けれど仕事を始めて。普段仲良くしている同僚の金を取ったり。お店のレジの金を取って。
何も変わらずににこにこ勤めているような人間が居るというのを初めて知ったのだった。

会社の中で窃盗事件が起こったときは。すぐに警察に届ければいいと思うだろうが。駄目。
かなり額が大きくても。警官が大挙してやってきて捜査なんてしない。
勘違いとか、内輪もめとかの可能性もあるから。犯人の目星がついて、本人も認めたような状態で被害届を出してから初めて警察が動くという例が多いだろう。

つまり社内に探偵が必要になるのだよね。

いつのまにかオレがその役目をするようになった。

今日は書かないけれど。

らっこりす探偵のデビューは完敗だった。犯人がわからないどころか、人権的にまずい捜査をしたからだ。

オレは。本格派のように。論理的な捜査をすることにした。

つまり。怪しそうとか、この人は無いだろうとかという先入観を切った。

条件に中に入ってしまうのなら。仮に社長でも容疑から外さない方向にした。

だって場合によっては社員を陥れる工作かもしれないでしょ?

無論、自分自身も容疑者の中に入れた。

全店の鍵を持っているわけだから。酔って車で行って盗んで覚えてないかもしれないから。

そこまで徹底しなければやる意味がない。


今日は。結果的に負けたはなし。

どこまでを会社として犯罪にするかは複雑だ。

会社のノートパソコン盗んだら犯罪だよね?

んじゃボールペン一本は?

いいんじゃね?とか思うけど。

んじゃボールペン1000本なら?

どこで線引きすんの?と思う。

オレは、なんつか理屈っぽい性格なので。

どんなに小さな不正でも。それが故意であるものならば。内容によって処罰は変えるけれど。

辞めてもらおうと決めた。(あ、社員の場合とかで運用上いろいろはあるけど)

だからタイムカードの代理押しとか、わざと打たないで遅刻を誤魔化すというのも範疇にはいるのである。

当時は遅刻が頻繁で。早番が何十分も帰ることができないというケースが多かった。

誰だって予定があるのですね。主婦だったら子供が帰って来るとか、夕食のしたくをするとか、遅れるわけにはいかない事情がある。

でも遅れてくる奴らは、遅れた分の時給が計算されないだけでヘラヘラしているのである。

月に四回遅刻したら一日分の給料をカットすることにした。
これは社長から言われたのだが。やや反対した。違法だからですね。

なので。オレが実際に現場で判断して報告することと、適用する場合でも辞めるときにはその分を支払うという方法にした。最終的に払えばいいのだろ、とか思って。正確にはまずいけどね。



某。大手(かな)のファーストフード加盟店をやっている時。問題はおきた。

その日は、朝7:00から出勤の早番ふたりが居た。

19歳のメコミと24歳のコウジだ。

オレはランチが始まる11:00前に店に行ってタイムカードを押した。

あれ?時間が数時間進んでいるし。打刻されるカードの場所も大幅にずれている。

おかしいなと思っていると。

メコミがやってきた。

「なんかタイムレコーダーこわれちゃってるんですよぅ!」

「こわれた?」

「ええ、なんか時間も場所も狂ってるんですう」

「え?でもキミ、昨夜は遅番でオレと一緒に帰ったけど普通だったろ?」

「え?。ええ、アタシが押したときは普通だったんですう!でもコウジ君が押した時は、時間はちゃんとしてたけど場所がずれて印字されてえ。おかしいなあと思ってもう一回押してもらったらば、場所は合ってるんですけど、時間が狂ってたんですう」

コウジのタイムカードを見ると6:50なのだが、やはりオレと同じように場所がずれていた。

正確な場所に押されている時刻は9:18だった。確かに遅れている。

「メコミちゃんのカードは?」

「それがないんですう!」

「は?」

「コウジ君があ!なんかタイムカードおかしいってゆったからあ!アタシは普通だったよって自分のタイムカード見せようと思ったらないんですよう」

「え?ないってどっかに落としたとか?」

「そんなことしてないですけど。どこ探してもないんですう!」

俺達は部屋中を探したけれど見つからない。

メコミは仕事に戻らせてよく考えてみた。

整理すると。

6:35 メコミが鍵を開けて出勤、タイムカードを押す。この時は正常(メコミ談)

6:50 コウジが出勤してタイムカードを押すと時刻は正常だが印字する場所がずれていた。

7:11 ふとコウジが「さっき変な場所に印字された」と話したので、メコミが「もう一回押した方がいいよ」と言い、再度タイムカードを押した。この時はむろん時刻は7時を廻っていたが今度は正確な場所に印字された。しかし時刻が大幅に進んでいた。印字は9:18。
コウジは「やっぱりおかしい」とメコミに申告。
メコミは「自分の時は正常だった」と自分のタイムカードを見せようとしたらば。タイムカードは消えていた。

10:35 オレが出勤し、タイムカードを押して異常に気づく。


タイムカードがある控え室は、裏口は常に鍵を閉めている。

控え室には厨房を通らなければ入ることができない。

厨房の入り口はかなり狭く、しかも開店前も開店後も一人は厨房にいるので侵入はできない。

レジの記録を見ても、二人に聞いてみても。その日は来客がまだ一人もなかった。

さて。

この段階で、らっこりす探偵はタイムカードが消えた謎を解かなければならない。

うん。実はヒントとなる事実は全部記載されてません!わかっちゃうから。

解明してください!




とかクイーンみたいなことゆったけど。本当は眠くてもう書けないだけー。
続くってことですね。
結末は。事実だけにたいした事ねーけどね。はは。
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